会長挨拶

皆様
UN Women 東京のホームページへ ようこそ!!

 日頃より当会への深いご理解とご協力を賜りまして、心より感謝申し上げます。コロナウィルス感染拡大の状況下、大変な日常を克服しながらお過ごしの皆さまにお見舞いを申し上げますと共に、活動を継続されている皆さまに敬意を表します。前期に引き続き2020年度からも、国連ウィメン日本協会東京の会長を務めさせて頂くことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

 当会は、国際連合(UN)内の女性機関である“UN Women”の趣旨に賛同し、国連ウィメン日本協会の協力協定団体として活動してきました。国連ウィメン日本協会を通して“UN Women”に毎年拠出金を提出しています。日本からの資金は、特にアジア女性のエンパワーメントのためのプロジェクトを指定して拠出されています。

 “UN Women”は、国連内の女性に関する機関UNIFEM(ユニフェム)を含む4機関が2010年に統合されて設立されました。翌2011年1月よりスタートし、本年は10周年を迎えます。ジェンダー平等を導くための大きなムーヴメントである“HeForShe”キャンペーン(現在は、“HeForSheAtHome” キャンペーンも展開)や、“Generation Equality”フォーラム の開催、女性に対する暴力撤廃の国際デー(11月25日)での呼びかけなどを展開しています。コロナ禍においてヌクカUN Women事務局長は、ケア労働従事に高い割合を占める女性は、大災害などに於いて被害を受ける率が高くその二次被害も深刻であるとして、「女性に対する暴力という影のパンデミックが拡大している」との声明を4月6日に発表、その動きは各国に波及しました。

 “UN Women”が第一の目標に掲げるスローガン“ジェンダー平等と女性のエンパワーメント”には、男女やあらゆる性を問わず人間一人ひとりの人権を重視する考え方、男性や又はひとつの性だけが中心の社会ではない、個々のパートナー間にもジェンダー問題は依然存在し続けているとの主張が込められています。また、「ジェンダー平等」は、「誰ひとり取り残さない」とのスローガンのもとに、2030年までの全世界の行動目標である「持続可能な開発目標」(SDGs)の目標5にも掲げられています。2017年10月5日、NY Times紙のセクハラ問題告発記事を契機に全世界に広がった“# MeToo運動”に代表されるように、女性の人権を主張する近年の大きな“うねり”は、「ILOセクハラ禁止条約」の成立にも大きな影響を与えました。多くの地道な努力が、確実に少しずつ女性の人権尊重に向けての動きを加速させています。

 当会では、拠出金づくりにつながる事業として、「チャリティ・コンサート」の開催、アジア女性の就労を支援する「バザー」の出店、啓発紙「ニューズレター」他の発行、支援先ほか海外の現状報告を受け学び合う「連続講座」や「勉強会」の開催、それらに伴う会員間の交流、画家のボランティアによる「オリジナル葉書やカード」の作成などを進めてきました。今後も当会の趣旨に賛同し事業を応援下さる皆様と共に、着実な歩みを続けて参りたいと存じます。
当会にご関心をお寄せ下さる皆さまのご入会を、会員一同心よりお待ち申し上げております。今後とも、当会へのご助言やご指導を賜りたく、どうぞよろしくお願い致します。

       2020年 8月 
国連ウィメン日本協会東京

会長 城倉純子